

北海道版画協会創立60周年記念誌
ご挨拶 令和元年 (2019) 北海道版画協会は、創立60周年の節目 を迎えました。 日本版画は、その歴史や実力において現代でも国際的な評価 が高い美術分野です。明治、大正期から興った創作版画運動(自 画・自刻・自摺)に触発された絵画・詩・彫刻・伝統工芸など のさまざまな分野の作家が、グループを作り自己の芸術的純粋 性を問うてきたと言われています。その潮流が1930年、棟方志功の道展 ( 全道美術協会 ) 版画部への出品を 機会に、北海道でも本格化して本協会の母体となる札幌版画協 会設立に繋がりました。そのような中で1959年誕生した北海道版画協会は、展覧会開催とともに啓蒙活動てら続け社会全体 と大きく関わりながら成長していきました。この60年の歴史は、北海道という風土に培われた精神を制作に活かし、芸術集団としての運動を確かにした時間と言えるでしょう。 2019年7月コンチネンタルギャラリーでのプロローグ展初日において、周年事業伝統の北海道版画協会作品集 2019(限定 70 部)を発刊することが出来ました。創立会員を筆頭にさま...


北海道版画協会創立50周年記念誌
版・継承と刷新 1954年(昭和29 年)札幌在住の版画家11名によって札幌版画協会が創立されました。毎年発表活動を行ってきましたが、1959年(昭和34年)版画家の交流と活動を札幌のみならず拡大向上することを求めて全道の版画家に呼びかけました。その結果34名が集結し、北海道版画協会と改名され創立となりました。 以来、版画芸術の啓蒙と普及に、また版画講習会の開催など版画の教育にも努めてまいりました。今日まで多くの版画家が育ち、道内外は勿論のこと国際的にも活躍している作家も少なくありません。 2009年創立50周年を迎えるにあたり、記念事業として会員のオリジナル版画による北海道版画協会創立50周年記念版画集(限定170部)の発刊と北海道立近代美術館にて創立50周年記念展を開催致します。 世界の版画の歴史を思うとき、日本の浮世絵版画の存在は世界が認めるところであり不動の地位を占めています。その版画の魅力、特異性、絵画としての完成度の高さはあのモネやドガそしてゴッホなどヨーロッパの多くの画家に影響を与え、絵画の歴史を大きく変えることにもなりまし